プロフィール

藤木 睦子
Fujiki Mutsuko
株式会社エレガントメディカル CEO
2021ベスト・オブ・ミス東京 ゴールドスポンサー
結果重視型の基礎化粧品「ER COSME」の製造販売などトータル美容企業を経営

若林 ありか
Wakabayashi Arika
2020ベスト・オブ・ミス ミスグランド東京代表
2020ミス・グランドジャパン ベスト4
元保育士。オレンジリボン活動に携わるなど社会貢献活動に尽力
二人

若林
ミス・グランドジャパン2020東京代表に選出されました若林と申します。
本日はよろしくお願いします。

藤木
こちらこそよろしくお願いします。藤木と申します。昨年からベストオブミスのスポンサー、2021年は審査員もさせて頂き、去年よりもグレードアップして皆様の応援に力を入れたいと思っております。

若林
ありがとうございます。藤木さんと会話するのを楽しみにしていて緊張しているのですが、本当に今日は楽しみにして来ました。

藤木
ありがとうございます。そのように言って頂いて光栄です。
たくさんの方が東京大会に応募され、その中で若林さんは努力をされてとても素晴らしい貢献をされたと思っております。

若林
本当にたくさんの方々に支えられてすごく貴重な経験をさせて頂きました。
本日はそれを含めてお話をさせて頂きます。
スポンサーになった理由

若林
藤木さんが東京大会のスポンサーになられた経緯をお話して頂けますか?

藤木
案内に来られた事務局の方が凄く真面目な方でした。とても親身に、応募者の方々やコンテストに出られる人達を応援していると素直に仰っていました。
最初は正直言ってあまり興味がなかったのです。でも事務局の方のコンテスタントを応援している姿勢に感銘を受け、「私にも何かできることないかな」と思いスポンサーになりました。

若林
2020年度から東京大会に関わって頂いてるので、私は藤木さんの作られてる商品に触れる機会がありました。
商品を試させて頂いた時は肌がワントーン明るくなり、大変感動しました。今年も関わって頂いてますが、どの様なお気持ちで2年目のサポートをしてくださったのですか?

藤木
去年は事務局やファイナリストの方々と関わり方が積極的ではありませんでした。本心を申しますと今年はお受けするか迷っていました。
ですが「もう少し深く関わりたい」「もっと東京大会のレベルを上げたい」そんな思いからファイナリストの方達への個別アドバイスもさせて頂きたいと事務局の方にお伝えしました。快く受け入れて下さったので、「じゃあ今年も頑張ろう」と決心しました。

若林
去年の講義は私自身受けさせて頂きました。凄く勉強になることでいっぱいでした。でも講義以外は藤木さんとほとんどお会いすることが無かったのが残念でした。
今年はファイナリスト達から話を聞かれ、それに対してアドバイスをしている藤木さんを拝見しました。自分のアイデンティティーを藤木さんに話し、それに対してアドバイスを的確に頂く。これはすごく幸せなことだと思います。
去年の私はそういうことを相談する、話を聞いて頂いてそれをバックアップして頂くということがなかなかありませんでした。ファイナリストにとっては藤木さんの存在が、本当に神様のようだなと思いました。

藤木
ありがとうございます。

若林
昨年度、私達が作らせて頂いた大会はいろんな方々が協力して下さって成し遂げられました。藤木さんに今年もサポートして頂けたということが凄く嬉しいです。

藤木
コロナ禍で、2020年3月の東京大会には出席できませんでした。それでも大会前の講義をした際に皆さんが「とても素晴らしい講義をありがとうございました」「これから大会に向けワクワクドキドキしています」と言って下さった。それがやっぱり忘れられなくて。何か小さな感動でも、若いファイナリスト達に伝えるものができたらなと思ったのは確かです。

若林
そう言って下さり本当に嬉しいです。藤木さんの化粧品に私は本当に驚きました。ファイナリストの中でも、皆んなで「これ凄いね!」って話題になってたんですよ。

藤木
ありがとうございます。化粧品開発の試作は10回程しました。含有成分だとか、その化粧品の効き方を追求し自分自身で人体実験もしました。自分でビフォーアフターを確認するために顔の半分に化粧品を付けて試したりもしました。自分を含め使用される全ての方に喜んでもらう商品を作っていると自負しているので、そのように話題になって本当に嬉しいです。

若林
ホームページを拝見しましたが、凄い研究をしている。女性の美しくあってほしいという気持ちが凄く実感できます。
これから先、そのような商品と出会える機会はなかなかないと思います。

藤木
ありがとうございます。あなたがもっと幸せになれる方法があるとしたら?それを叶える一つの要素が化粧品。その人の『いま』を作っているのはDNA、外部からの環境、自ら選んだもの、食べたもので作られる身体です。
そして人の感情や顔の表情は外部からの影響がとても大きいと。
ですから、良いものだけを吸収して輝く状況を作ってほしい。
若林さんはこれからもっともっと広く吸収してほしいと思います。

若林
そうですね、頑張ります。
ミスコンに出場した理由

藤木
若林さんはなぜミスコンテストに出場されようと考えたのですか?

若林
私は幼稚園で働くという幼少期からの夢をかなえました。でも自分の人生、これで満足なのかなと少し思ってしまった時があって。
それをきっかけに埼玉出身なんですが東京に来て新しい何かを見つけようと一人暮らしを始めて。でも見つからなくて。自分がやりたいこととか本当にしたいこと、どういう人間性でありたいのかと本当に迷った時期がありました。そんな時にたまたまベスト・オブ・ミスの応募チラシを目にし、挑戦してみたいと強く思い応募しました。
表舞台に立つことって今まで機会が無かったので、自分のことを綺麗だと思っている人が受けるものだと思っていました。でも中に入ってみるとそんな女の子ばかりではなくて。自信がない、経験を一歩広げたいという子が多かった。私も応募したきっかけはそこが一番です。

藤木
出場して見事にミス・グランドジャパン東京を自分の手にされました。それで変化はありますか?

若林
以前の私は自分のことしか考えていなかった。楽しかったらいい、自分が良ければいいという価値観でした。東京大会に挑戦して「一人ひとりの周りの価値観や人間性を考える大切さが凄い大事だな」と気が付きました。社会貢献できることもそうですし、「自分が気づいたからやらないと何も変わらない」と気づいたことが一番大きかったです。

藤木
素晴らしいですね。日常の当たり前の生活を幸福にするということになかなか気づけないものです。
環境や容姿に恵まれていたり、頭が良かったりするとそれに気づけないことが多いですよね。だから気づくきっかけをミスコンで得られ本当に幸福ですね。

若林
当時の私同様に、彼女達も自信がないんです。その子が今まで生きてきた過程を見ると、私には凄く羨ましいことがあります。だからもっと自信を持ってそれを発信したり先につなげることが大事だと一年を通して気づけました。

藤木
それを若い人達とか悩んでいる人、元々恵まれた境遇の人に発信していきたいですね。
経営者になった経緯は?

若林
藤木さんは女性の活躍を実現されていると思います。どういう経緯で経営者になられたのですか?

藤木
20代後半に金融関係の営業をしていました。その時ある会社からヘッドハンティングをされました。建売型住宅をたくさん造っている会社で営業と人事、、、、と。その後販売会社の社長に就任しました。私ごときが、、、!と驚きました。「私を指名してもらえるならやっぱり受けてみるべきかな」と思い誘いを受けました。けれどもやっぱりその時は、「自分がしたいことがどうしても出来ない世界だな」と思って、そこを辞任させてもらいました。そして翌年に自分の会社を立ち上げました。飲食店のフランチャイズと輸入ショップを隣り合わせで作り、10年位で目標を達成しました。その後エステサロンを経営し、二つ目の会社を設立。「ERcosme」というブランドの化粧品を開発しました。近年は化粧品製造業などのライセンスを取得し他社様からOEM/ODMを承ったり、海外のワークショップ、展示会出展など現在に至ります。

若林
異業種から美容業界に飛び込むことに不安はなかったんですか?

藤木
私は物事に不安を覚えるタイプではない。誰かができることは努力すれば自分は必ずできると思う。だからやってしまおうと思いました。

若林
行動力や一歩踏み出す力が大事だってことですね。

藤木
できる、できないの判断は自分が楽しさを感じるかどうか。やるからには自分の都合に周りの人を巻き込むことになります。だからそう簡単にあきらめてはいけないですよね。手放してはいけない。その覚悟は必要なのかも知れません。

若林
迷うことはありませんか?

藤木
ありません。私はお客様から信頼を頂いた上で、美容サービスを提供してお金を頂戴している。だから100パーセント以上の価値をお客様に提供しなければいけない。スタッフにもよく話すのですが「私達はお客様に良いことを沢山して、感謝されて代金を頂く。それができる私達はとっても幸福」って。そのために美にまつわる施術、マシン、化粧品などを提供しているのです。
女性活躍とは?

藤木
若林さんが考える女性活躍はどのように認識して活動していますか?

若林
私の思う女性活躍は自分の価値観で生きることです。なぜなら他人の価値観で生きる人が多いと思うからです。人の意見に左右され、忖度したり顔色見ながら調整せずにはいられない状況もあると思います。その中でやりたいことをやっているのが女性の活躍だと思っていて、そこの先に自分だけの価値観で他の人にためになることをやりたいです。
ちょっとでも「ありがとう」と感謝される。そういう経験を重ねることができるのが女性活躍だなと思います。
私自身も元々は他人の価値観で生きてきた。自分を貫く性格ではあったけど、その先に嫌われたら嫌だな、誤解されたら嫌だなと思っていた。だからSNSの発信とかも苦手でした。他人の評価を気にしてしまう部分があったから。今は「自分の意思はこうで、これから先はこうやっていきたい。」と口に出さなくてはならないと思っています。

藤木
素晴らしいですね。アイディンティーのことについて2021東京ファイナリストの皆さんと話しました。他人の目を気にしてこう思われたらどうだろうとか、自分が本当にこうなんだろうかと考えていらっしゃる方がいました。私にはそれがちょっと不思議だったんです。
なぜなら大会に出場すると決心した方が自分自身どう思われるか、など考える理由がわからなかったのです。アドバイスとしては、「人に後ろ指を指されない生き方をしているか?」「自分は人のために何かをしているのか?」これが大事とお伝えしました。「人に思いやりを持って接しているのにもかかわらず、それを批判する人がいたら、無視、気にする必要はない。自分自身きちんとしていれば気にすることはないよ。」と。彼女たちは「そうなんですかね」と完璧に腑に落ちた様子では無かったですが、何となく分かっていられる感じでした。若林さんはすでにそれに気づいていらっしゃるから素晴らしい。

若林
私はすぐに気づけませんでした。だから彼女達にしたらそういうアドバイスを頂けて本当に幸福なことだなと思います。

オレンジリボン活動

藤木
若林さんはオレンジリボンの団体に募金などされているのですよね?

若林
はい。チャリティーグッズを製作し売上金額を団体へ寄付させて頂きます。
オレンジリボン運動とは子ども虐待防止のシンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子ども虐待をなくすことを呼びかける市民運動です。日本でも1週間に一人、児童虐待によって亡くなっている子供がいます。虐待に繋がる前に家族の話を聞いてあげる、子どもに寄り添える環境をつくることがとても大切です。その他にも里親や施設の支援などもしているのがオレンジリボン団体です。

藤木
そうなんですね。表にあまり出ない情報や事件だったりたくさんあるでしょう。虐待を受けている事実はたくさんあるのに、亡くならないとニュースにならないですし。
そこをサポートしてらっしゃって、とても素晴らしいことと思います。最近特に虐待件数は増加し、内容が陰湿になったりしていますよね。親世代への親になるための教育こそ必要かもしれません。

若林
2004年にオレンジリボンの団体の立ち上げがありました。保育士として働く中でオレンジリボンの団体を認知してはいました。でもオレンジリボンを通して活動をするという所までは当時の私は考えていませんでした。保育士をする中で、あるご家族に対面したことがありました。その時デリケートな部分もあり、一定以上のサポートができないことを痛感しました。

藤木
いわゆる見てみぬふりではないですけども、そこはよけいなお世話だったりするかも知れませんものね。

若林
そこで話を聞いたことしかできない自分が凄く心残りで。やっぱり私は子供が好きなんだと思って。
じゃあその児童虐待が、過去に自分が出来なかったこと、これから先少しでもなくしたいと思いました。少しでも家族のためになることがないかなと思った時に、ベスト・オブ・ミスの事務局の皆さんのご協力で、オレンジリボンに参加させて頂きました。まず知ることの大切さ、若い世代や育児をされている世代がこういったオレンジリボンの団体があって、話を聞いてくれるサポートがあることを知って欲しい。もし自分が親になった時に自分自身のためにもなるのではないか。心のゆとりになるんじゃないかと思い、オレンジリボンのチャリティーグッズを製作させて頂きました。それをSNSで告知し賛同して下さった方にグッズの売上金を寄付させて頂きました。

藤木
世に知られていないことを世に周知してもらう力は、とても大変なエネルギーが必要です。子どもさんがいらっしゃらない方や結婚をしていない方は、興味がないという方がたくさんいらっしゃる。でも現実に虐待は起きています。今後の世の中を良くする為にも、それを止めるような力が必要ですよね。私も機会があれば何かさせて頂きたいと思います。
子どもを持つ親でしか分からなかったこととか児童虐待は、本当はどういう内容なのとか、やっぱり分からないことが多いですからね。
今後の活動

藤木
2020年3月22日で若林さんの任期が終了ですよね。タイトルを取られた若林さんの今後の展望を教えて下さい。

若林
社会貢献活動は続けたいと思っていて、特に子どもの教育に関わっていけたらと思っています。
施設を回ったり、今はコロナ禍でそういう活動ができなかったので、何か子どものためにとか家族のためになることが少しでもできればと思っています。

藤木
素晴らしいです。

今後のビジョン

若林
女性経営者としてご活躍されている藤木さんの今後のビジョンを教えて頂けますか?

藤木
今までたくさんの事業をしてきて経営をするということの大体のことは何となくわかっています。今後は人の心とか、人の体の健康とかそういったことにもっと深く入っていきたいなと思っているんです。
現在は4月にサプリメントを作っていく予定で奔走しています。人は歳を取る。若林さんはまだ若いのであまり実感はないと思うけど、歳を取るにつれて、自分はどうしたら健康でいられるかなとか、人生で必要な事って何だろうとか、そういった疑問が少し変わってくる。例えばどうやって毎日を大事にしていくかとか、自分が今まで築いてきたものを守りつつ、どうやったら幸福を築けるかなど、考え方が少し変わってくるので。若い人は恋愛が人生のテーマだとしたら、歳を重ねると心と健康がテーマとなる。
サプリメントは癌にも効果が期待できるキノコをカプセル化して飲んでもらう商品です。私自身、若い時に大病したりとか血糖値が少し高かったりしたので、それに凄く役に立つキノコなんです。よく二人に一人が癌になるとか言われているから、健康維持のためにはどうしたらよいのかという事がテーマです。
一番は安全なものを食品で口に入れるのが一番です。薬を飲むことはその薬による体の不調というのが表れる。だから自分は一生飲み続けていたいと思えるサプリを作っています。
他に今、人種差別だとか格差だとか、男女差別の問題とかいろいろなことがあると思います。その問題解決は無理せずに、先日講義させて頂いたように、アイディンティティの確立が最重要だと思います。自分は何なのかということをしっかりと認識できれば、人のことも認められる世の中になるんじゃないかと思う。そういうことをしっかり何かの形で表したいなと思います。

若林
自分のことを理解していない人は、他人のことも理解できない。

藤木
自分自身を棚に上げて他人のことをいろいろ言っても認められない。芯のある自分があって他人を尊重しなければならない。そこは絶対大事なことです。
人生の重さが違うので、気づいてること自体を発信していくのもありかも知れない。若林さんは若いうちから気づいていらっしゃるから素晴らしい。
メッセージ

若林
藤木さん、2021年のファイナリストに対して何かメッセージをぜひお願いしたいです。

藤木
皆さんね、今までと違った分岐点にいらっしゃると思うんです。その分岐点というのはとても良い方向の分岐点で、リアルタイムでそこに今いらっしゃる訳です。
もちろん勝負の行方というのは残酷にも出てしまいます。でも、大切なのは結果ではなく自分が頑張ってきた経緯とこれから変化できる自分を夢見て理想を描き行動すること。頑張ってほしいなと思います。これからファイナリスト達が、若林さんみたいに得られたものはかけがえのない物ですし、今後の人生が絶対に変わってくると思います。ぜひこれからも自信を持って進んでもらいたいです。

若林
私はサポートに回らせてもらい、ファイナリスト達に押し付けにならないよう一緒にファイナリストのことを考えて声をかけるよう意識してきました。私自身も責任を持って彼女達に接していきたいです。またそれを見た彼女達もあとを引き継いでくれたら喜ばしいです。

藤木
多分続々と、若林さんみたいに頑張る女性をサポートしたいという考えを持つ人が増えるでしょう。そうなると嬉しいですね。
自分だけの挑戦では終らずにサポートの輪が続いていく。若林さんのお力で素晴らしい大会になるようしっかりとよろしくお願いします。私もサポートさせて頂きます。

若林
今回はお話させて頂き本当にありがとうございました。

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2021年4月20日発行
【発行】2021ベスト・オブ・ミス東京事務局
【制作】株式会社コネクションズ 代表取締役 古屋 亮
【取材協力】株式会社エレガントメディカル CEO藤木 睦子
【Special thanks】2020ベスト・オブ・ミス東京 若林 ありか
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